大阪私立学校校医会

学校紹介

大谷中学校の内科校医として

大阪市阿倍野区医師会  河島 祥彦

 平成7年に前任の先生より引き継ぎ、大谷中学校の内科校医として現在まで務めさせていただいています。

 大谷中学校は、創立110年目を迎えた大阪府の伝統ある女子校で、浄土真宗の僧侶、左藤了秀校祖の「命を育む女性にこそ、学問と感謝の心を育てたい」の思いを今に引き継いでいます。

 「社会で役に立つ人材、高い教養と豊かな魂を持つ女性を育てることが私たちの使命です」と令和元年度に着任された堀川校長は語っておられます。また、前任の男子校との違いを感じる中で、「女子はグループで互いに助け合い、目標に向かって協同作業を進めていく中で力を発揮します。また、読書にしても、単にあらすじを理解するだけでなく、行間までしっかり読むことができます。これこそが人の気持ちを理解し、相手の立場に立ってやることができる女性ならではの特性です。多様化が進む社会だからこそ、このような調整型、共同型のリーダーが求められます」と言われています。

 大谷中学校には、あらゆる進路希望にこたえられる「医進」「特進」「凛花」のコースがあります。
毎年、医学部医学科に現役合格者を輩出している「医進」は理系に特化したコースです。昨今の“リケジョブーム”もあり、明確な目標意識をもって入学してくる生徒が大半であり、一様にモチベーションが高いとのことです。

 「特進」は文系、理系、生活系等と進路希望が多岐に渡り、習熟度別授業や補修で学び直し等、個々のレベルや選択にフィットしたフォロー体制を整えており、確かな学力を背景に志望校を目指せるコース設計になっています。

 「凛花」コースが目指すのは、「多文化を理解、受け入れ、広い視野を持って、世界で活躍できる生徒を育てること」とのことで、実用的な英語力の習得を目指すプラグラムが満載です。

 このような歴史、伝統ある学校の内科校医として、毎年、4月には心臓検診を主とした内科検診、夏の自然教室、秋の体育祭、冬の耐寒登山等の前に、心疾患をはじめとした基礎疾患やアレルギー体質を持つ生徒に対しての健康チェックを行っています。
幸い校医に着任して以来、特に大きな問題もなく現在まで務めさせて来ましたが、これからも生徒が健康で楽しい学校生活を送れるよう微力ながら関わっていこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。